図書館

あらたに手にしたMTBという名のおもちゃで遊ぶべく、日曜、月曜と区内の図書館をハシゴした。日曜日の1箇所目の図書館は隣駅も超えたさきの住宅地の奥の、なかなか入り組んだ場所にあり、徒歩1時間強、自転車なら30分強のはずの距離だったけど、結局50分近くかかってしまった。この図書館を最初の目的地に選んだのは、私的勉強のために使用して良い、広い自習室が用意されていると知ったから。ありえないくらい汗をかき、着替えてもなお読書室のクーラーが寒すぎて袖のなかに腕を引っ込めて勉強していた。肝心の勉強は時間としては2,3時間くらい。勉強用の空間が用意されているのは良かったけど、アクセスの面で難があるなと思うと、リピートは考えにくいなと思ったのもあり。

道中にもう1つ区立図書館を見つけていた。そっちは道もわかりやすかったので、自習スペースの用意はないという情報を得ていたものの、微かな期待をもってひとつめの図書館を出て向かってみた。結果、そういう空間は確かになかった。著名な建築家のデザインで、裏手には公園のような憩いの場もあり、地下には本格的な喫茶室もあるという素敵な図書館だったので、かなり口惜しい。

地元の図書館には大きな自習室があり中学生くらいからよく使っていたから、公立図書館というのはそういう場所が設けられているのが普通だという感覚で育ってしまった。試験前はマンネリ防止のために今日はこの図書館、明日はあの図書館という風に近隣の図書館をまわっていたけど、どこも自習室があった。もちろん北関東の田舎の市と東京23区では土地の広さも何もかも違うけれど…区内に十以上ある公立図書館のうち、公に自習に利用して良いとされる空間があるのは一箇所だけだなんて、東京(母数広げすぎ)の子はどこで勉強するのだろう、と勝手に可哀想になってしまった。カフェで勉強している学生が迷惑だなんだっていう主張を耳にすることがあるけど、こういう状況を鑑みるとある程度環境がそうさせているんじゃないか、、と考えたりする。みんながみんな家で集中して勉強できるとも限らないし、塾の自習室は当然そこに通っている人のためのものだし(塾に自習室あるのかな?自分が地元で通っていた塾はあった)、なんにしても、都会の子は勉強の場所を確保するにもお金がかかるんだな、難儀なものだなと思った。公立の施設がそういう機会、場所を与えてあげずにどうするんだ、まったく。私は意外と公立の施設や土地利用にうるさく意見する母親になるかもしれない。母親になったら。