マイナスな気や思考を

例えば水に流したら水が濁りそうだし、穴を掘って吐き出して土に埋めたらそこからおぞましい植物が育ちそうだし、日記に書き出しても形を持った負が生まれるだけだし、むろん人に吐き出したらその相手に不幸を蒔いてしまう気がするし、そう考えて昨日の帰りの電車でたどり着いた策は、「ダイオウグソクムシに食べてもらう」こと。死肉や腐肉を食べるダイオウグソクムシならきっと、「負」もいける。光の届かない海底で色を持つこともなく生きる深海の世界は負の感情を受容してそのまま溶かしてくれそうだ。